治療の経過による症状

治療の経過で出てくる症状

うつ病にかかると、治療に時間がかかります。うつ病を治すためには、焦らずに治療に取り組む必要があります。病院にかかってうつ病と判断されたら、しばらく病院に通う必要が出てきます。風邪などと異なり、場合によっては長期の通院が必要になりますが、必ず診察を受けてください。また、その際に出された薬は必ず飲みましょう。うつ病の治療には、長期にわたって服用する必要がある薬が使われます。そして、治療期間のあいだには、症状に波が出てきます。具体的には、以前より調子がよく、治ったように感じる日も出てきます。薬の効果が出てきたことや、治療に取り組んだ成果が出てきたと考えられます。一方で、調子が悪くなってしまって、薬を服用しても具合が良くならない場合があります。このように、うつ病の治療中には、その日によって異なる症状が出てくることに特徴があります。

ただし、こうした症状の波は悪いことではなく、むしろ回復に向かっていることも考えられるので、一喜一憂する必要はありません。それぞれの症状にあわせて、無理のない範囲で仕事をしたり、家事をしたりしましょう。また、調子の良い日には、軽い運動をしたり散歩したりするのもおすすめです。

じっくり治療に取り組もう

うつ病の治療中は、日によって出てくる症状が異なります。注意しておきたいのは、服用を自己判断で止めないことです。うつ病の治療中に調子が良くなり、自己判断で薬を勝手に止めてしまう人は少なくありません。しかし、急に薬をやめてしまうと、薬そのものの効果が無くなるだけでなく、これまで飲んできた経過そのものが無駄になってしまうことも考えられます。また、急な断薬は、リバウンドの引き金にもなります。これまで以上に調子が悪くなってしまったり、立ち眩みや目まいなど、他の副作用が出てくる可能性もあります。そうすると、さらにうつが深刻化してしまうことにもなりかねません。

治療中は、調子が良い日と悪い日とが交互にやってくることを想定して、医師の指示にしたがって薬の服用を必ず続けましょう。もし薬を減らしたり、やめたくなったら、次の診察日にその旨を医師に伝えてください。減薬も断薬も、医師と歩調をあわせて取り組む必要があります。他方で、症状の悪化を感じたら、すぐに担当の医師と連絡をとって診察を受けましょう。新しい薬が、必要になるかもしれません。いずれにせよ、うつ病はすぐに治るということはないので、じっくりと治療に取り組む必要があります。